1. 2012年05月23日 【新潟】長岡技術科学大学の本間剛助教らは、価格上昇が懸念されるリチウムなどレアメタル(希少金属)を使わないナトリウムイオン二次電池正極の活物質を開発した。
     リン酸鉄系の結晶で、従来のリチウムイオン二次電池とレート特性(充電に係る時間に対する放電エネルギー密度)を比べると、1時間の充電ではほぼ同じ。さらに1時間以下では、ナトリウム電池の正極の方が放電エネルギー密度が高いという結果が得られた。
     ガラス結晶化法という独自技術を使ってレアメタル不要のリン酸鉄系結晶を合成した。原料を溶融し、急冷することでより均質にガラス化したものを粉砕、炭素と混合して焼成する。これを電池正極に使うと充放電サイクル特性が良くなる上、リン酸鉄の強固な網目で結晶構造が壊れにくくなり、50サイクル後の容量維持率は96%を示した。
     

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  2. 2012年05月23日
     理化学研究所ゲノム医科学研究センターは22日、東京大学医科学研究所、武田薬品工業との間でゲノム(全遺伝情報)解析を活用した創薬に向け、共同研究を開始すると発表した。23日に初会合を開く。個人の遺伝子のタイプに合わせて適切な治療を行う個別化治療が注目される中、ゲノム情報による日本発の新たな治療薬の開発を目指すという。
     理研ゲノム医科学研究センターは、2003年に文部科学省主導で開始された「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」の中核研究機関で、数万人のゲノム解析データを保有する。
     それと東大医科研に蓄積された臨床情報をもとに、武田薬品と理研が共同で、がんや心臓疾患をはじめとする対象疾患についてゲノム解析を実施。創薬のターゲット候補分子、バイオマーカー候補分子の探索の実現可能性を調査する。
     国の委託事業で集積された遺伝子データを使いゲノム情報による創薬研究を行う民間企業は、武田薬品が初めてという。
     

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  3. 2012年05月23日
     大阪府立大学大学院工学研究科の林晃敏助教らの研究グループは、室温で作動する「全固体ナトリウムイオン二次電池」の試作に成功した。
     容量は正極材料の重さ1グラムあたり約90ミリアンぺア時で、10回充放電しても容量が劣化しなかった。ナトリウムイオンが高速で移動できる固体電解質を発見し、それを利用した。成果は電子版の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに23日発表される。
     全固体ナトリウムイオン二次電池を室温で作動させることに成功したのは初めてという。発見したのはナトリウムとリンと硫黄からなる材料。同材料は以前から知られているが、270度Cで加熱すると従来と違う結晶構造になり、室温で高いナトリウムイオン伝導度を示すことを発見した。
     

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  4. 2012年05月16日
     大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻の中野貴由教授と萩原幸司准教授、同大産業科学研究所の多根正和准教授らの研究グループは、硬さなどを実際の骨に近付けたチタン合金インプラント材料の開発に成功した。骨より硬い金属を治療のために埋め込むと骨に力が伝わりにくく、治癒が遅れるケースが多い。また、完治後にプレートを取り除く手術が必要だった。新材料の導入でこうした課題を解消し、患者の負担軽減を図る。
     
     骨が折れたり、ひびが入ったりした際に、チタンプレートなどインプラント材で固定するケースがある。ただ、一般に用いるチタンプレートの場合で硬さの指標となる弾性率は110ギガパスカル(ギガは10億)。骨の20ギガ―30ギガパスカルより高い。骨折やひびの入った骨では骨に適度な荷重がかかることで治癒が進む。
     

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  5. 2012年05月16日
     産業技術総合研究所の揖場聡半導体スピントロニクスチーム研究員、ロン・ヤンセン招聘(しょうへい)研究員、齋藤秀和研究チーム長は、次世代半導体材料であるp型ゲルマニウムの中へ、室温で磁性体のスピン情報を入力することに世界で初めて成功した。ゲルマニウムを使った省電力のスピントランジスタの実現に道を開く。米科学誌アプライド・フィジクス・エクスプレス電子版に発表した。
     p型のゲルマニウム基板、スピン情報源である鉄、厚さ約2ナノメートル(ナノは10億分の1)の酸化マグネシウムを積層した電極を作製した。この素子に垂直方向に電流を流し、鉄からのスピン情報をゲルマニウム中へ入力する。ゲルマニウム中の電子スピン情報の有無は、ハンル効果と呼ぶ現象を利用して調べた。
     

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  6.  有機溶液の濃度ごとに、くっつく相手を変える小さなゼリー状物質(ゲル)を大阪大の原田明教授(高分子科学)のチームが開発し、15日付の英オンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。

     くっついて集まる性質もあり、物質を検知するセンサーや医療分野での応用が考えられるという。濃度変化でゲルの分子構造が変わるのに応じ、結合する物質も変わることを利用したもので、世界初の材料としている。
    2012/05/16 00:00 【共同通信】

     

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  7. 2012年05月15日
     物質・材料研究機構の中西尚志主幹研究員らの研究チームは、さまざまな素材に塗っても室温で白色に発光する液体材料を開発した。従来の有機発光材料よりも明るく、消費電力の削減が見込める。
     材料を混ぜるだけの簡単な作業で作れるため、照明装置などの製造工程の簡略化が可能。パネルやディスプレーといった、次世代プリンタブル電子デバイスへの応用が期待できる。
     白色に光る有機材料は、白熱電球や蛍光灯に代わる次世代照明の光源として研究開発が進められている。従来の白色発光材料は液体に溶かした状態では光るが、この液体を基板などに塗って乾かすと、分散性が悪いために分子同士が集まってしまい発光強度が落ちるなどの課題があった。
     

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  8. 2012年05月15日
     宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業とで共同開発した国産最大のロケット「H2B」の打ち上げ業務が、JAXAから三菱重工に完全移管されることが確実になった。
     今年夏に打ち上げる同3号機の打ち上げ成功が前提条件となるが、4号機から三菱重工が打ち上げを行う。これにより、三菱重工は国産基幹ロケット「H2A」に続いて、H2Bによる商業衛星輸送ビジネスに参入することになる。
     H2Bロケットは静止軌道への打ち上げ能力がH2A(202型)の2倍にあたる8トン。2009年9月の第1号機となる実証機以来、2号機まで連続打ち上げに成功、7月21日には3号機を上げる。いずれも国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ補給機「HTV(こうのとり)」を載せた、輸送に使われている。
     

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  9. 2012年05月02日
     高輝度光科学研究センター、東北大学、山梨大学の研究グループは、フィルム状の導電性高分子「PEDOT・PSS」の電気伝導性を約1000倍にできる方法を開発した。作成方法によって電気伝導性にバラつきが出ることが同フィルムの実用化の課題になっているが、同方法で均一にすることもできるという。同フィルムの応用につながる可能性がある。
     PEDOT・PSSはPEDOTにポリスチレンスルホン酸(PSS)を添加した化合物。フィルム状の試料を、エチレングリコールや水など極性分子に浸して乾燥すると、未処理のフィルムに比べて電気伝導度が最大で約1000倍になることが分かった。
     同フィルムは、作り方次第で電気伝導性が1000倍も変わってしまうことが壁になって応用ができていない。今回の処理法は電気伝導性を均一にできるといい、実用化の可能性をつなげた。
     

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  10. 2012年04月27日
     理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターのシドニア・ファガラサンチームリーダー(粘膜免疫研究チーム)らの研究グループは、免疫を抑制する「PD―1」という受容体が、腸内細菌の構成を制御して腸内環境のバランスを保っていることを明らかにした。
     腸内環境のアンバランスな状態が、全身の免疫系の過剰な活性化につながることも発見。自己免疫疾患の症状を和らげたり、予防したりできる治療法の開発につながる可能性があるという。
     成果は27日米科学誌「サイエンス」に掲載される。正常なマウスとPD―1が欠損したマウスの腸管内にどのような細菌がどのくらい存在するかを比較した。PD―1欠損マウスは、善玉菌のビフィズス菌が検出できないほど減少し、通常少ない悪玉菌のエンテロバクター菌が400倍も増加した。
     

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  11. 2012年04月27日
     物質・材料研究機構は26日、分子の向きを表す軸(分子軸)とスピンの向きを指定できる酸素分子ビームを世界で初めて開発したと発表した。シリコン酸化反応のメカニズムの解明につながるほか、分子軸やスピン方向を変えることで酸化反応を制御したり、酸素ビームを使って新しい物質を開発したりするのに役立つ。米物理学会誌フィジカル・レビューB電子版に詳細を報告した。
     酸素分子は材料開発に不可欠な分子であり、形が球ではない直線分子。スピンが互いに平行方向を向いている2個の不対電子に由来するスピンを持つ。だが、これまで酸素分子の形とスピンが酸化反応にどのように影響しているのかを実験的に調べることはできなかった。
     

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  12. 2012年04月24日
     理化学研究所とNECは共同で、磁束が超電導材料の細線を量子的にすり抜ける新現象を確認した。長年にわたり予言されていた超電導現象の理論を初めて実証した。
     従来の超電導素子に使っていた、超電導体で絶縁体を挟んだ構造を持つジョセフソン接合を用いない新しい超電導磁束量子ビットを作ることができる。成果は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
     理研基幹研究所の蔡兆申巨視的量子コヒーレンス研究チームリーダーらのグループは、酸化インジウムの薄膜を使い、微細な超電導細線と超電導ループを組み合わせた新しい構造の超電導磁束量子ビットを作製。これに外から小さな磁場をかけながら、同時にマイクロ波を当てて量子ビットのエネルギー状態を調べたところ、磁束がエネルギーを失うことなく超電導細線を透過(トンネル)したことを確認した。
     

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  13. 2012年04月24日
     国立情報学研究所は、人間の行い(ライフ)をデジタルデータとして記録(ログ)に残すライフログを活用した、アンドロイドOS搭載のスマートフォン(多機能携帯電話)向け学術研究用アプリケーションを開発し、グーグルプレイ上で公開した。アプリ名は「人間関係向上計画」。携帯電話上を使って質問に答えるだけで学術研究に貢献でき、人間関係をより良くするためのきっかけをつかめるという。
     社会科学の社会関係資本論をベースに、情報通信技術を生かして豊かな人間関係と活力ある社会を実現することを目指す。従来の社会科学研究では測定が難しかった人間コミュニケーションのデータを、スマートフォンを使った通話、ショートメッセージサービス(SMS)、Gメールなどのやりとりから暗号処理で安全に収集する。
     収集したデータを使ってユーザーの人間関係をさまざまな角度から可視化し、人間関係を向上する手がかりを与える。
     

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  14. 2012年04月24日
     物質・材料研究機構環境再生材料ユニットの阿部英樹主幹研究員らの研究グループは23日、燃料電池の電極材料の活性を15倍高めることに成功したと発表した。金属ナノ粒子(ナノは10億分の1)を凝集させずに溶かし出せる技術を使った。燃料電池に使うレアメタルの削減につながる可能性があるという。成果は英化学会誌ケミカル・コミュニケーションズに掲載された。
     凝集した白金の金属ナノ粒子を、樹枝状の構造を持つ有機分子「G5OH」の水溶液に入れて1週間かき混ぜると、金属ナノ粒子がG5OHに取り込まれ、凝集が分解して水に溶ける。
     この水溶液に、カーボン担持体を挿入して電圧をかけると、金属ナノ粒子がG5OH内部に取り込まれた形で、担持体表面に分散し固定化することができる。
     

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  15. (via 磁束が超伝導材料の細線を量子的にトンネルする現象を確認:60秒でわかるプレスリリース|2012年 プレスリリース|理化学研究所)
     

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地面を穿つ
ツルハシと汗に昭和があった
空中を飛ぶ
GHzの混雑に平成がある
時は平成二十二年
僕はと言えば
オンボロ中古の昭和世代
時の最先で垣間見えるのは
いつも落胆という短絡
金まみれにならないヒーロー
そんな者はいない
昔はいたんだ確かに
テレビの画面いっぱいに
活躍してると思ってた
繰言を言っても
自分はなれなかった
あるいはなれたのか 何かに
超高層ビル群を見上げるたび
これは一体何だろう、
思い出せない

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